昨年、沖縄を旅行した際、
6月23日という日付は現地で何度も目にし、そして耳にした。
11月に、糸満市にある摩文仁の平和祈念公園を訪問。
綺麗に舗装され整備されているように見えても、ここはかつての激戦地。
今でも毎年、遺骨が発掘されている。沖縄戦を指揮した第32軍司令官牛島中将の自決壕もある。
この司令官は現在も、沖縄の人にあまりよく思われていない。
私が訪問したときは、3時間ほどかけて
平和祈念堂、平和資料館、平和の礎を見学し、各県の慰霊碑が並ぶ霊域参道を進み、
その一番奥にある石の階段を上って黎明之塔へたどりついた。
ところが、そこにある碑に近づくにつれ、すっさまじい悪寒が…

まっすぐ立っていられないほど。周りは崖。風が吹く。
そう、私はひどい高所恐怖症だった

でも、そのせいだけか?
恐ろしさでその場に居られなくなり、来た道を四つんばいで転げるように駆け戻った
この付近に牛島中将の最期の地があるはずだけど、分からなかった。
近くに崖下へ向かっている階段があったけど、とても狭いうえに急勾配。
ジャングルのように葉が生い茂り、先がどうなっているのかよく見えない。

この辺りはまったく人が居ないし、
そろそろ日も暮れてきた。
3、4歩ほど降りてみたところ、
虫がたくさん飛んで来たので…
あっさり断念(笑)
園内の係員がいるところまで戻って
あの辺りの様子を聞いてみたら、
階段の先はかなり遠く、この時間なら
帰りは上がってこられないだろうから
行かなくて良かったね、と言われた
まじで、行かなくて良かった~

興味本位で霊域に入った事にも若干、抵抗があったし。
こうして虫たちに行く手を阻まれる形になって、結果的には良かった…

写真を撮っている余裕などなかったので、記憶に残っている階段の光景を
絵に描いてみたよ。あくまで私の印象なので、実際の風景とは違うかも。