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サックス 敦

*今日のつぶやき*(1/6) 部屋で育てているギンモクセイが開花中で、香りに癒されています 敦

花押(かおう)ってご存知?

…残念でしたっ。押し花、ではありませぬ m(_ _)m そういう私も花押という単語自体を知ったのはつい先日。
今日はその花押の講座なるものに参加してみた。

時代劇なんかで武将が書面の最後に、署名や判子の代わりに書いている飾り文字みたいなヤツ。詳しくはココに説明があるよー(歴代総理大臣の花押も)。要約すると、印鑑が普及する以前、平安時代から江戸時代に署名代わりに使われたもので、本来は自分の名前を崩してデザインするのが原則だそうだ。ただし現代では書道のバリエーションとして、また純粋にデザインとしての楽しみ方もあるようで、今回みつけた講座も、自分の名前はもちろん好きな言葉や理念、概念などを使って自分だけの花押を製作しましょう、というもの。

講座の内容は実際に私が書いたものを見てもらったほうが早い。2時間の講座の冒頭で花押の歴史を聞いた後、さっそく各自製作に取り掛かって下さいとのこと(!)。ノウハウなどの解説は別になくて、自由に作る感じ。私の場合は名前ではなく座右の銘から一字とって、最初はこんな感じで試行錯誤してた。
kao2.jpg ちなみに拙者、書道の心得は無い。学校の授業でやっただけ、筆使いメチャクチャ(^^;)

先生が一人ひとりの席を回って添削してくれるんだけど、その時に私がこの字を選んだ理由と、図案に込めたい概念を説明したら、即座に書いてくださったのがコレ。

kao1tehon.jpgす、すばらしい…。思わず言葉を忘れたです。絶句した理由は、漢字の書体そのものではなく字のうまい下手でもなく、何より私がこの字に込めたいと説明した理念を見事にここに表現して下さっているからなのです~。ということは、本人以外にはその感動は伝わりにくいかもだけど(^^;)

花押を作る場合、同じ漢字を使うにしても人によって表現したい概念が違うので決して同じものにはならないとの事(署名と違い花押は自己の理念までもをデザインに反映させている)。また、書くスピードには緩急がありそのリズムは人により違うので、他人には決して真似のできない自分だけの花押となるそうだ。そういえば演奏も一緒だよね。同じメロディを弾いても人によって全然歌い方が違う。

それにしてもたかが字、されど字、奥深いでござる。そんなわけで、先生に書いていただいたデザインがたいそう気に入ったので、コヤツを自分の花押として練習することにした。自分で真似して書いてみたのがコレ。

kao3.jpg…はるかに及ばず orz。練習を続けて自分のモノにしていこうと思いマース。もちろんコンピュータで複製するように完全模写する必要はなくて、自分なりに消化して納得できる字を作り上げれば良いの。それにしても私の場合は内容が座右の銘だけに、書くたびに自分が戒められているようでこれまたいいハッパになるよー(^^;)年賀状に書くという使い方もあるとの話でしたよ。
興味を持った方は是非参加してみて。私みたいに、1回だけの受講でもすぐに作れます~♪


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